CDやウォークマンによる成功
ソニーを世界的な大企業にしたのは、ウォークマンの成功が大きいと言われています。
当時、音楽を携帯出来るのは画期的で、誰もが好きな場所で歌を楽しめるようになりました。
そしてもう一つ、ソニーが世界に大きな影響を与えたのがCDの開発です。
コンパクトディスクはCDと呼ばれ、音楽CDの販売やデータの受け渡しに使われていました。
現在はCDの上位互換であるDVDやBDが一般的となっていますが、元はソニーのCDから発展したのです。
CD
さて、このコンパクトディスクの構造ですが、見た目はプラスチックの円盤状になっています。
表面には特殊な成分が使用されており、赤外線レーザーで反射した情報を読み取れるように作られているのです。
仕組みを聞けば何となくは理解出来ても、これを1から作り出すのは容易ではありません。開発はソニーとフィリップスが共同開発しており、度重なる議論を経て販売へとたどり着いています。
ソニーやフィリップスの技術者がたゆまぬ努力を続けた結果が、社会に大きな貢献をしたのです。
ウォークマン
ウォークマンは若者を中心に大ヒットした商品ですが、意外にも開発を打ち出したのは会長である井深氏でした。
70歳を超えているにも関わらず、社会へ貢献したい気持ちや好奇心はまったく衰えていなかったのです。若者の生活に寄り添い、何を求められているのかを的確に感じるアンテナを張っていたのも成功の1つでしょう。
結果、ウォークマンは世界的な大ヒット商品となり、1995年の時点で300種類以上、1憶5000万台の出荷を果たしました。
ウォークマンの成功はヘッドホンステレオ市場という新しい市場を開拓したのです。
先駆者となったソニーはトップの座を譲ることはなく、世界規模で快進撃を続けています。
ソニーのこうした成功は、技術力はもちろん、消費者が何を望んでいるかを知り、好奇心で開発を行う行動力があってこそです。
CDやウォークマンを知らない世代も出て来ていますが、これ無しに現代のライフスタイルはあり得ないのです。